HSP診断なんて意味がない!?

HSPという言葉が、もたらしたこと
本やネット上にあるHSP診断を受け、
自分はHSPだと気づいた時、
あなたはどう感じましたか?
- 自分のことがわかって、ほっとした。
- これまで自分の行動や言動について腑に落ちた。
といった意見もよく聞かれます。
反対に、ガッカリしたり、
絶望感を感じた方も
いらっしゃるかもしれません。
世の中のHSP診断というのは医学的な診断でもなく
HSPとしてカテゴライズすることには意味はない。
むしろ、様々な弊害が起こっている
という方もいらっしゃいます。

確かに自分をHSPとカテゴライズすることで
- 無理とあきらめる
- 開き直る
- 思考停止に陥る
- 特別な人間であると思いこむ
という方もいらっしゃるようです。
職場においては、
「HSPだからその仕事はしません」
と伝える人もいると聞きます。
また、本来、別の医学的な症状であっても
その診断を受ける妨げになることもある
と言われています。
受け止めた人次第

こうした事例を聞くと
HSPとしてカテゴライズすることが
悪いことのように感じられるかもしれません。
でも、それは、
HSPとしてカテゴライズしたことによる
ほんの一部の結果です。
- 自己理解が進み、
モヤモヤしていたことがすっきりした。 - 勇気づけられた。
という意見もあります。
一方で
- 自分の強みに気づくことができた。
- 今まで考えなかった新たな可能性を見出すことができた。
- 自信をもって前に進めるようになった。
という方がいらっしゃるのも事実です。
受け止めた人次第で
良い結果も悪い結果も
起こっているということです。
自己理解の一つとして考えてみる

「自己理解の一つ」という視点で考えれば
HSPいうカテゴライズは役立てることができる
と私は考えています。
HSPの持つ資質は
タフでポジティブを求められがちな
ビジネスの世界では、弱点として
とらえられることも多くあります。
しかし、弱点に気づき、
それを自分なり対処していく
きっかけにもなります。
医学的な診断ではなかったとしても
診断テストの結果は主観であり
すべて自称でしかなかったとしても
それをどうとらえ、どう扱っていくか。
その違いで良い方向に働くか
悪い方向に向くかが決まっているのだと考えます。
つまり、言い訳にしたり、あきらめたりするか、
弱点と強みを見極め対処し活用しながら生きていくのか。
HSPとしてカテゴライズした人が
どちらの姿勢をとるかで決まるわけです。
思考停止ない陥らないことが大事

また、
「自己評価の1つ」と伝えたのは
HSPというカテゴライズだけでは
自己理解が不十分だからです。
自己理解は
多面的・包括的にする必要があります。
自分に自然に浮かび上がる感情や思考だけではなく
これまで積み上げてきたことや人からの評価など
様々な視点から自分を見つめる必要があります。
HSPだからと思考停止にならず、
自己理解の一つとして活用できるように
していただきたいと思います。