



HSPの持つ4つの資質の一つである(Depth of processing)物事に対して、深く、多面的に考える資質。
また、Sensitive to subtle stimuli(些細な刺激を察知する)敏感に察知する能力が強いため、無意識に多くの情報収集し、一つ一つを深く処理しはじめます。そのため、受け取る情報量が多すぎて動揺してしまう傾向があります。

深く、多面的に考える資質、様々なことを敏感に察知する能力は、本質に気づくこと、複数のことを関連付ける等、「複雑系」ビジネスシーンにおいては重要な資質と言えます。
しかし、それゆえ、情報量が多くなると動揺してしまい、イライラしてしまったり、パニックになることもあります。

同時に沢山のことを処理するマルチタスクが求められるというのが現状です。
しかし、この2つの気質はマルチタスクが苦手な傾向にあります。
一度に多くの仕事をテキパキと処理する人を「うらやましい」「私にはできない」そう感じて劣等感を感じているかもしれません。しかし、マルチタスクが苦手な傾向だとしても、対処法はあります。

対処法1 まずは一呼吸

一番大切なのは、情報を整理すること。そのために、まずは一呼吸置きましょう。
「ちょっと、休憩」と休憩をとるのも一つの方法です。
それができない場合は「ふぅ~。」とひと呼吸するだけでも気持ちは落ち着きます。
自分が焦っている、イライラしてきた。パニックになっている。そんなときは、まずはひと呼吸。
そして、「ちょっと待て。一つ一つクリアにしていこう」とつぶやいてみてください。それをするだけでも沢山の情報で混乱している頭をリセットでします。
対象法2 書き出す

一呼吸置いたら、次は「書き出す」ことをしてみましょう。
頭の中の情報整理になります。情報が多くなれば、頭の中だけで整理するのは大変です。情報が整理されなければ、行動も整理されません。だからこそ、まずは情報を整理する必要があるのです。そのために「書き出す」プロセスを持ってください。
1.やるべきことを箇条書きで書き出す。
2.優先順序をつける。
3.いったん他のことは考えず。1つ1つ取り組んでいく。
この流れにしてみてください。

書き出し、考えるという少し時間を持つことで、より効率的になります。
また、このプロセスを持つことで同じ状況になった時にスムーズに進められるようになるのも、物事を深く多面的にとらえる資質の良いところです。
終わった後に、もっとこうすればよくなる。もう少し、別のやり方はないだろうかと考えるからです
瞬時に頭に浮かべられる人を見てうらやましいと感じ、劣等感を感じるかもしれません。しかし、それが難しいのであれば、自分に合ったプロセスを見つけていけばよいのです。
対処法3.状況を伝える

人からの依頼断ることが苦手な傾向があるため、断れなくて、自分だけで抱え込んでしまう。そして、同時の多くの仕事を頼まれるといった状況になってしまうということもあるのではないでしょうか。
対処法1と2を使い、そのままこなす。それも一つの方法です。しかし、限界があります。
時には断ることも大切です。

しかし、そもそもそれが苦手なので、できない。そして、自信の負担が大きくなり、強いストレスにさらされる。
また、それが不満となって自分に蓄積されてしまう。断るのは勇気がいることです。
しかし、そのまま抱え込むことは、自分にとっても同僚や上司、会社にとっても長い目で見ればよいことではありません。

断り辛い、断るなんて無理。と感じたときは「状況を伝える」ということだけでもしてみましょう。
対処法の1と2で行った、一呼吸おいて書き出したことが役に立つはずです。
「今、○○と○○に取り組んでいます」
こういった状況を伝えることで、相手が優先順序を決めてくれる場合もあります。
「これを優先して」と言われれば、それに従えばよいわけです。そうすれば、自分だけが焦る必要もなくなりますよね。できる範囲でやってみてください。