些細な一言で、人に不快な思いをさせてしまい、大変なことをしてしまったと自分を責めた経験が1度くらいはあると思います。深く考える資質があるため、自分の行動や言動が相手にどんな影響を与えるかをしっかりと考えます。

そして、共感力が高いため、相手に不快をさせることに強い罪悪感を持つ傾向があります。

それゆえ、相手を不快にさせてはいけないと考え、相手が不快になっていないかいつも気にきになってしまうわけです。

顧客や上司など、自分の立場が下の場合であれば、誰でも気になることです。

しかし、HSP・繊細さんは、相手がだれであってもそう考えてしまいます。

相手が不快な思いをしていないかを気にすることは悪いことではありません。そのことによって相手との関係性を良くすることができるからです。しかし、それによって会話を楽しめなくなり、常に緊張感を伴うため、ストレスになります。

また、不快に思われたくないがゆえに、本来言わなくてはならない意見を言えなくなることは少々問題があると思います。

不快にしていないか気になることを100%やめることは難しいでしょう。また、100%そうなる必要もありません。

自身のストレスになったり、仕事上の問題ならないように対処することは必要です

対処法1 生きていれば、人を不快にしてしまうことはある

一生に一度も人を不快にさせずに過ごすことはできません。不快に思うことは人によって違うからです。

例えば、あなた自身の発言や言動に相手や周囲の雰囲気が変わった時、「あれっ。私、何か変なこと言った?」と尋ねた経験はありませんか。あなたにしてみれば、これは相手を思いやり「自分が不快な思いさせたのならば謝らなけれ」という気持ちで行っていることです。


しかし、人によっては「何それ、いちいちうざい」と思う人もいるのです。

また、自分の意見を言わないことに不快感を持つ人や場面もあります。不快にさせないこと自体は大切にしながら、100%実行できることではないと考えてみましょう。

対処法2 経験値として、データ蓄積

しかし、もし人を不快にさせてしまえば、きっと、あなたは強い罪悪感を持つでしょう。「それを感じる必要がない」とは言いません。どうしてもそう考えてしまうことは仕方がありません。そして、罪悪感を持つことは大切なことです。

大切なのはそのあとです。ひとしきり反省したら、今後のための経験値として蓄積し次に活かすというプロセスです。

「こういう発言は気を付けなくては」「次回からは、こういう対応をしよう」「次回からは○○に気を付けよう」と考えてみてください。

深く多面的に考える資質を持っているあなたなら、それは得意なはずです。また、きっとこれまでもしてきたことでしょう。

しっかりと考えて活かせるように対策をねりましょう。

対処法3 失敗が教えてくれる

立場も地位もある方が何気ない一言で、一瞬で地位も名誉も失う例が世間を騒がせています。些細な一言で信頼も立場も失ってしまう。今の世の中は特にそういった傾向が強くなっているように感じます。

これから自分の活躍の場が広がれば広がるほど、その影響は強くなります。

人は自分が経験したことや知っていることでしか考えることができません。人との関係性の中で小さな失敗があるからこそ、色々なことに配慮ができるようになります。今は、その時のために準備をしている。そう考えてみましょう。